自然のいとなみの中で

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自然のいとなみの中で

皆さんは「BIODIVERSITY(生物多様性)という言葉をご存知でしょうか?

生物多様性とは、この地球上に存在する3000万種とも言われる生物の多様性と生態系のことをいいます。つまり、地球上にいる生物の種類が多くたくさん存在しているということ。

20世紀後半、産業革命により経済が急激に発展した裏で、様々な自然破壊を引き起こし世界規模の問題となりました。

生物多様性(BIODIVERSITY)の言葉は、世界規模の危機を危惧し1985年に世界の政治家や科学者、環境保全を考える人たちによって支持され使われるようになりました。

数えきれない種の絶滅

 現在、地球上には数多くの生物が存在します。中には未だ人間によって発見されていないもの、解明されていないものも含めると1億種にものぼると言われているほど。

しかし、この現代、毎年0.01%〜0.1%の種が絶滅しているといいます。仮に全体が1000万種の生物の数だとすると毎年10万〜100万種の生物が絶滅していることになります。

 地球上では、過去にも多くの種が絶滅(大量絶滅)をしたときが5回ありました。その原因は時代により様々ですが、主に地球の寒冷化、生態系のバランスの崩れ、隕石の衝突などが挙げられます。

 しかし過去の大量絶滅に比べ、現代進行している種の絶滅するスピードは約100倍のペースであると言われています。

人類は地球1.75 個分の自然資源を過剰消費

 人類も森林や草花、動物や昆虫たちと同様大自然の生態系の一部です。自然環境によってもたらされる恩恵は、気候の調整や土壌再生、食料やエネルギー、繊維や医薬品など人間の生活に欠かせないものを与えてくれます。しかし人類は自然環境によってもたらされた資源を過剰消費してきました。人間が地球で生存するために自然環境に与える負荷(エコロジカルフットプリント)は75%もオーバーしており、現代の生活水準を維持するためには、地球1.75個分の自然資源を必要としてしまいます。このままの政策を続けていると2100年までには3.2℃の気温上昇が起こると言われています。

生物多様性の損失は化石燃料の過剰消費などが原因

 地球環境の生態系の調和を乱し生物多様性の損失を招く直接的な要因は、化石燃料の採取、森林や海洋などの開発による生物の生息地の減少、動植物資源の過剰消費、汚染、侵略的外来種などがあります。

 生物多様性損失や気候変動の解決を実現させるためには、地域ベースでの環境保全活動に加えて、これまでの生産や消費のあり方を根本から変革するような社会の変革や政策を組み合わせていくことが重要なカギとなります。
(※WWF「生きている地球レポート2022」より一部抜粋)

私たちはBIODIVERSITYの一員

 AUROは創業以来、持続可能性(サスティナビリティ)を企業文化の根幹として活動してきました。AUROの使命は、人と自然の健康を守り、促進することです。これを達成していくためにAUROは多様で再生可能な植物原料(自然から採れるオイル、樹脂、ワックス、顔料など)を採取し、総合的な製品の製造に使用してきました。また、植物や鉱物を起源とする原料は、加工後に自然の物質循環に戻すことができます。

 AURO社製の製品作りにおいて、生物由来の基本素材を優先的に使用し、且つ生分解性であること、可能な限り穏やかに入手・加工された物質であることを基本方針としており、AUROの知識、技術と環境化学を組み合わせることによって、高品質で高性能な製品を開発することができます。

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