サスティナブルやダイバーシティーなど今や聞き慣れた言葉となりました。そして今私たちが生きるこの世界でそれらを確実に実行、実現させていくことこそが数年先の私たち及び子どもたちの未来を築き上げていくことになります。

　AUROの創業者「ヘルマン・フィッシャー博士」はエコ、サスティナブル、グリーンエネルギー、ダイバーシティーなどの言葉が知られていもいない時代、実に50年以上も前からそれらを取り入れ、活動の根幹としてきました。　
　

　今回は、AURO社から毎年発刊されている「サスティナビリティーリポート」より、ヘルマン・フィッシャー氏の想いと言葉をお伝えします。

ヘルマン・フィッシャー博士、そしてAUROの想い

　50年以上前、私が植物由来の原料から塗料を製造する研究を始めたとき、未来の持続可能な化学を開発することが私の意図でした。化石を使った化学から脱却し、再生可能な原料に目を向けることは、当時は多くの人にとって理解ができないことでした。なぜなら石油を使った化学がもたらす、人や環境への多大な影響について気付いていなかったからです。
　
　AUROは設立当初から一貫して持続可能な方法を実践してきました。世界中でAUROブランドが高く評価されているのは、この何十年にもわたる確かな継続性の結果なのです。

　塗料やコーティング剤は、私たちの感覚に直接反応します。その視覚的、触覚的、嗅覚的効果は、私たちが部屋で快適さを感じるかどうかを直接的に決定すると考えられています。このような理由から、AUROの持続可能性には常に厳しいエコロジーへの取り組みだけでなく、製品の技術的性能、美的品質、健康への配慮の継続的な向上が含まれています。私たちにとって、塗料は技術的な素材であると同時に、官能的な媒体であり、文化的な資産でもあります。

　創業者として、AUROがエコロジカルな新興企業から国際的に有名な企業へと発展したことを嬉しく思い、感謝しています。